海の向こうを歩いてみよう

小さい頃、童謡『海』が好きでした。大人になり 〜行ってみたいな よその国〜 の願望を叶えるため、国外を中心に各地を歩いた旅行記です。    過去の旅も含めて、気まぐれなタイミングで更新しています。

列車は紅茶畑の中をゆっくりゆっくり登って行く。先ほどまであんなに暑かったのに、今はトレーナーを着込まないと寒いぐらいだ。乗客はヌワラエリヤでかなり降り、車内は閑散としていた。ダンブッラの宿を出てから8時間。僕はバスと列車を乗り継いで、スリランカの高地ハプタ ...

「コケコッコー‼」まだ3時半。いくら今日が朝から忙しいといってもこれはない。「勘弁してくれ」と思いながら、タオルケットを頭から被り、なんとか眠ろうとする。その数分後…。「コケコッコー‼」別の方向からも「コケコッコー‼」「コケコッコー‼」あっ、ニワトリがコー ...

ビタッと前の車に貼り付いてクラクションを鳴らす。鳴らす。鳴らす!少しでも追い抜けそうになると、対向車が見えていようが、お構いなしに対向車線にはみ出す。はみ出す。はみ出す!一度ならず何度も対向車とぶつかりそうになるのに、なぜもっと早く退避しないのだろう。あ ...

キャンディはスリランカの中央部に位置し、湖と木々のコントラストが美しい高原の町。市街地全体が世界遺産に登録されている。いかにも甘い響きがするこの町には、世界的に有名な寺院がある。仏陀の歯が納められている仏歯寺だ。今回、スリランカの仏教徒にとって、重要な聖 ...

同じアジアでも東南アジアとスリランカは全然違うだろう。飛行機が高度を下げ、徐々に街並みが見えてきたとき、そんなことを考えていた。スリランカは地理的なこともあり、インドの影響を大きく受けている。東南アジアが華僑の影響で中国の香りを感じさせるのとは対照的だ。 ...

バスはクアラルンプールに向け高速道路をひた走る。昼過ぎにマラッカを出たバスは満席だが、車内は静かで半数近くの乗客は就寝中。僕は何をするでもなく、昨晩の出来事を思い出していた。言葉が左右を行ったり来たりし、それを遠巻きに宿のスタッフが眺めている…。僕は英語 ...

マラッカという地名を初めて聞いたのはいつだろう。小学校の授業でマラッカ海峡と教わったときだろうか。世界遺産に登録され、日が暮れるとナイトマーケットがオープンし、エレクトリカルパレードのようなトライショーが観光客を運ぶ。面白い町かもしれない…。こうして最初 ...

暦の上では春だが、3月に入ったばかりの早朝はまだまだ寒い。そんな朝、夏用のズボンとトレーナーで空港に向かう。周りの視線が痛いように感じるけれどきっと気にせいだろう。それに薄着には理由がある。今日は乗り継ぎでクアラルンプールまで行かなくてはならないのだ。経由 ...

僕はかなりの不器用だ。落とした物を拾おうとしゃがんだ時に、ポケットの中に入っていた物をぶち撒けたり、絡まないように閉まったはずのイヤホンが後日、どうやったらこんなに絡まるんだという状態で出てきたりする。白い服の時に限って、コーヒや醤油をこぼすなんていうの ...

南アジアでビザが不要なのはモルディブだけで残りの国はビザなしで入国できない。当然ビザを申請していくことになるのだが、インドビザはかなりの強敵だ。ということで、今回はインドビザの申請について(東京のビザセンターに直接申請の場合)FAQ方式で書き記そうと思う。イン ...

ルートは安易に決まった。制約があるからだ。期間は長くても3ヶ月。ゴールデンウイーク過ぎには、一旦、帰国する必要があったし、期限切れが迫っているマイレージも消費してしまいたかった。手元のマイルは30,000マイル。このマイルで行けるのは、せいぜい香港ぐらいまでだ。 ...

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