FullSizeRender
トレッキング3日目-2
Kyanjin Gumba〜Kyanjin Ri
天候:晴れ

これまでの苦労が報われるような絶景。このときばかりは全荷物を背負って登り坂を歩いている時の"しんどい"とか"登ったら降りなきゃいけないのに、何をしているんだろう"という気持ちが消え去った。『キャンジン・リ』から見た景色は確かに"世界一美しい谷"だったのだ。


キャンジンゴンパを後に一路キャンジン・リへ登山開始。荷物は水以外、全て置いてきたので足取りは軽快。水だって「持つのが大変そうだね」と一番手を歩くオージーのリュックに入れてもらっているのだ。楽をしている自分が根を上げるわけにはいかない!
IMG_2636
案内が出ているので迷わず登っていけそうです。
IMG_2637
足取りは軽快でも息は上がりまくる…。5分歩いては休憩の繰り返し。でも、背後を振り返れば、標高6387メートルの『ガンチェンポ』や標高6427メートルの『ランシサ・リ』など、圧巻の景色が広がっているのだ。
IMG_2643
道にはなっているけれど油断は禁物。転びやすそうな石がゴロゴロしているので、慎重に歩いていこう。
IMG_2640
近いのに、なかなか着けないもどかしさ。一歩を踏み出すのが億劫な斜度になり、なかなか先へ進めません。
IMG_2641
絶壁の際で休憩中のプラビン君。落ちたら命はありませんよ!
IMG_2642
写真を撮られるのは大の苦手だけど、なかなか来られる場所でもないしと1枚撮ってもらった。ストック、ズボン、ダウンジャケットともに、こちらで買い揃えたネパールコーディネート。
IMG_2647
羽根を休めているのは高山に生息するキバシガラス。鳥類が高所で観測された最高記録8235メートルを持つ、すごい鳥なのだ。
IMG_2654
キャンジンゴンパを出てから1時間と10分で標高4350メートルの頂上に到着。これまでの人生で最も高い場所までやってきた。アンナプルナトレッキングに続いて天気は快晴で今回も山の神様に感謝。
IMG_2664
てっぺんにかかった雲がなかなか取れないけれど、背後に広がるのはランタンヒマールの最高峰『ランタンリルン』標高7234メートルとそこから流れ下るランタンリルン氷河。
IMG_2661
青い空。白い雪山。エメラルドグリーン色の氷河湖。エベレストやアンナプルナ方面のように名の知れた山はない。けれども、ランタンには負けないくらいの絶景が待っていた。
FullSizeRender
実はここはキャンジン・リの最高地点ではない。尾根伝いに歩いたもう一つ先が最高地点なのだ。あと300メートルを登るか否か…。悩むまでもなく3人の意見は一致。もういいよねと下山することにした。
IMG_2665
キャンジンゴンパまで降りたあと、村を散策。裏手の芝生はヘリポートも兼ねているらしく、時間がない人や急病人などをカトマンドゥまで運んでいるらしい。ヘリのチャーター料金は片道1300ドル也。セレブな乗り物です。
FullSizeRender
夕焼けに染まるランタン谷をロッジの食堂から眺めた。
イギリスの冒険家ティルマンが"世界で最も美しい谷"の一つと称し、有名になったランタン谷は、トレッキングには向かない雨季も高山植物が咲き乱れ、素晴らしい景色が広がるのだという。
IMG_2690
今晩の夕食はトマトチーズスパゲッティー!
のハズが、出てきたのはマカロニバージョンでした…。
FullSizeRender
みんなの夕飯が終わっても出てこないオーストラリア人カップル。昼間、女の子の方が頭が痛いと言っていたことを伝えると、プラビン君が心配だから様子を見に行こうと言い出した。

ドアをノックし「山はどこにも行かない。"せっかく来たんだから"と我慢してしまうことが、一番怖いんだ。明日の朝、改善していなければ、予定を変更してランタンまで下ること。水分をたくさん取って」と真剣な声で伝えていた。そして、僕にも「具合が悪くなったらすぐに言ってね」と念押しをする。
確かに屋内にいると、カトマンドゥと同じくらい快適なキャンジンゴンパ。けれども、ここは標高4000メートル近い高地なのだ。お世辞にも体力があるわけでもない自分。無理は禁物と念じて眠りについた。
IMG_2692
明日から下山開始。出発はこれまでよりも早い7時半。一気にバンブーまで駆け下りる予定だ。

★トレッキングメモ★
・今回のトレッキングでも、歩くスピードが遅くこれ以上は難しいと判断されて、ゴラタベラで引き返してきたスペイン人のグループ。日が暮れてしまい、真っ暗な中をライトだけでラマホテルまで下ってきたフランス人グループなどと会った。
ランタンはガイドなしの単独トレッキングをしている人も多い安全な初心者コースだが、無理なスケジュールや悪天候下での強行トレッキングで、行方不明になる人が毎年発生している。今回、ガイドをしてくれたプラビン君も引き返すという選択肢だけは持ってほしいと言っていた。