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トレッキング2日目
Lama Hotel→Langtang
天候:曇り時々晴れ

2015年4月25日。突如、ネパールを襲った大地震。帰国後にテレビから流れたニュース映像は、3日前までネパールに居た僕にとって、信じられないものだった。
足が折れていなければ、トレッキングをしていたはずの村がない。地震から4年以上が経過した現在も、大量の土砂が堆積した『ランタン村』の跡地には、200人を超える行方不明者が取り残されている…。


初日と同じ、朝8時に出発。序盤からハードな登りが続く2日目。出発時間が重なったのか隊列を組みながら急登していく。
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1時間かけて『グムナチョク』に到着。体調が優れず、初っ端から10分の休憩となった。このあたりから見え始める雪山は『ランタンII』という山。標高は6500メートル。
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風邪気味なのか、先ほどから喉が痛い…。一向に次のロッジへ辿り着かない登山道。メンタル的にも堪えて、手頃な石に腰掛けての一休みが増えていく。
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ラマホテルから歩くこと2時間20分。10時25分に標高3020メートルの『ゴラタベラ』までなんとか到着。ここまで登り一辺倒で疲労が激しい。30分の休憩で体力を養いつつ、ここから先には急な登りがないことを祈る。グダッている僕を尻目に追い抜いていく荷役の集団は建物用だろうか、とてもなく大きな板を運んでいた。
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ゴラタベラから見通しが良くなり、かなり先まで見渡せるようになってきた。道も登りが減り、格段に歩きやすい。ゴラタベラまで乗り切れば、後半はグッと楽になるのがランタントレッキングの特徴のようだ。
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「お猿さんがいるよ」ガイドさんに教えてもらってスマホを向けると、タイミング良く振り向いてくれました。
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11時45分『タンシャップ』に到着。ここでお昼休憩。ガイドのプラビン君によると、ここのロッジは食事のクオリティが高いらしい。
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出てくるまで30分ほど要した焼き立てアップルパイは生地から作ったのかサクサクで、ナイフを入れるとチョコレートソースとリンゴがゴロゴロ入っている!
過去のトレッキングを含めても、1番美味しいトレッキング飯だったかもしれない。
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70分超の長い休憩をし、タンシャップを13時に出発。ランタン村までは残り4キロ。放牧されているヤクの姿が増えてきて、自分が高地まで来ていることを実感できる。
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山腹を巻くように続いている道は勾配も少なく、快適なトレッキング。振り返ると、午前中に苦労して登ってきた谷間が遠くに…。遥々、歩いてきたものです。
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13時50分。雲行きが怪しくなってきた中、ランタン直前の集落『グンバ』を通過。そして、この先は4年前、全世界のニュースで報道された悲しい場所を通ることになる。
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遠くからでも見えていた大量の土砂。
大地震の揺れによる地滑りで谷の上部から一気に流入した土砂は、400人が暮らすランタン村を直撃。一瞬で村を飲み込んだ。トレッキング客が集まる村で起きた被災状況は凄まじく、外国人トレッカー50人を含む250名超が死亡。未だ200名以上が見つかっていない…。
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再建されたトレッキングルートは土砂で埋まったランタン村の上を伸びていた。
辛うじて生き延びたランタン村の人々はかつてあった村の先で集落を再建。地震から2年を経たずに、トレッキングが再びできるようになった。村の人々は今も悲しみに暮れる気持ちを抱きながら、生計を立てるためにトレッカーを受け入れている。
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14時20分。2日目も一番乗りだろうか。まだトレッカーがいないランタンに到着。
宿は集落の真ん中付近にある三階建ての『ラサホテル』どこのロッジも再建されたばかりなので、建物は新しく水回りもキレイ。ホットシャワーは熱いお湯が勢いよく出て快適だった。
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食堂に置いてあったトランプでプラビン君と遊びながら、夕飯の時間を待つ。
15時を過ぎ、徐々に到着するトレッカーたち。同じ日にシャブルベジをスタートしたグループは自ずと工程が一緒になるので、自然と顔見知りになっていく。日本で英会話教師をしていたオーストラリア人カップルとは明日も会いそうだ。
夕飯はツナチーズビザ。トマトとチーズの組み合わせは大ハズレが少ないので注文しやすい。
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明日の歩行距離は5キロと短いため、『キャンジンゴンパ』到着後、『キャンジン・リ』に登頂予定。

今日の歩行距離、Lama Hotel→Langtang:10キロ 標高差:2470メートル→3500メートル
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★トレッキングメモ★
・数年前よりTIMSカードの申請用紙が刷新され、海外旅行保険の記載欄や証券番号が必須項目になった。クレジットカード付帯保険の場合は、事前にカード会社に連絡して付保証明をもらっておくとスムーズに申請ができる。


ヒマラヤ・ランタン花紀行
高橋 佳晴
誠文堂新光社
1996-04