ランキング後半戦。
引き続き、乗って良かった航空会社を5位から1位まで、個人的偏見に基づいてランキングしていきます。
第5位 日本航空
利用した路線 2008年 パリ→成田、2010年 成田→ロンドン 、2012年 成田〜デリー、2013年 シンガポール→羽田、成田〜ハノイ、2016年 羽田→香港など。
◇座席
いずれの利用も『新感覚エコノミー』導入前。しかしB777は以前から横9列配置だったため、横10列配置の航空会社より、はるかに快適だった。一方、エミレーツ航空同様、利用率が高く隣席が空席になる確率は低い。
◇機内食
「量が少ない」という声を受けて、ボリュームを増やしたと聞いた。なぜかサイドメニューに茶そばが付いてくることが多い…。写真は2012年、成田→ホーチミンシティの機内食。
温かい味噌汁がサーブされるのも特徴的。2013年、羽田→バンコクの深夜便でバンコク到着前に出された機内食。
◇エンタテイメント
日系なので日本語コンテンツは盛りだくさん。ただしオーディオコンテンツはイマイチ。
◇利便性
経営再建により路線網が減少。2009年に乗ったアムステルダム便も廃止になってしまった。北米を除き、主要都市のみの路線展開なので、中国や東南アジアへは路線網が多い全日空。ヨーロッパ、アフリカ方面では中東系航空会社が便利だと思う。
◇料金
中東系、アジア系に比べると安くはない。
◇その他
安心、安定の日系エアライン。HPの使い勝手も良く、ネットでの航空券購入や特典航空券の交換も簡単。マイルを貯めている都合で個人的に贔屓にしている航空会社。
第4位 タイライオンエア(マリンドエア)
利用した路線 2015年 クアラルンプール→バンコクドンムアン
◇座席
新しい機材のB737-800や737-900を使用。
クアラルンプール→バンコクドンムアン間は、なぜか系列会社マリンドエアの機材で運航していた。座席はLCCなので広くはないが、3列独占できるほど空いていたため高評価となった。
◇機内食
LCCだがドリンクとスナックサービスがある。
◇エンタテイメント
マリンドエアの機材だったため、LCCにもかかわらず個人用モニターが付いていた。コンテンツはルートマップぐらいと多くはない。
◇利便性
国際路線はミャンマーやマレーシア路線が中心で多くはない。タイ国内線がメイン。
◇料金
エアアジアと競合しているため、驚くほど安い。2015年、クアラルンプール→バンコクドンムアン間も、エアアジアよりはるかに安い935バーツ(約3,000円)で搭乗することができた。 機内預け入れ荷物も15キロ(国内線は15キロまで→2017年から10キロまでに変更)まで無料。
◇その他
親会社のライオンエア(インドネシア)は国際的な安全評価が低いので、混同しないように注意が必要か。
第3位 マレーシア航空
利用した路線 2015年 香港→クアラルンプール、2016年 カトマンドゥ→クアラルンプール→成田。
◇座席
事件、事故に相次いで巻き込まれた影響か空席が多かった。A380は3-4-3(二階は2-4-2)配列。A330は2ー4ー2配列。B737-800は3-3配列。いずれも比較的新しい機材だったので快適。
◇機内食
短距離路線も含めて、かなり高レベル。キャビンアテンダントも頻繁にドリンクサービスを行うので、通路側でなくてもストレスは少ないように感じた。
◇エンタテイメント
小型機のB737-800(旧型機材は除く)も含めて、個人用モニターがある。
◇利便性
エアアジアの攻勢を受けて路線網が減少。クアラルンプール経由でのヨーロッパ行きは難しくなってしまった。羽田発がないことも残念。
また、少ない機材で運用しているため、一度遅延や欠航が発生すると玉突きで後ろの便がどんどん遅延していく。スケジュール通りに動けばベスト。遅延に巻き込まれるとワーストになる二者択一な航空会社。
◇料金
ベトナム航空同様、かなり安い価格でセールを行っている。特筆すべきは片道でもセール運賃を出していることと、ビジネスクラスが安いこと。
第2位 アトラスジェット
利用した路線 2015年 トビリシ→イスタンブール
◇座席
単一通路のA319は通路を挟んで3列ずつの座席配置。飛行時間は3時間以内なので、真ん中の席とならない限り、苦痛はないと思う。
◇機内食
ヨーロッパ域内はフルキャリアも含めて食事は有料。その中で唯一、機内食が出てきたのがアトラスジェットだったことは大きな驚き。写真は2015年、トビリシからイスタンブール間で出された機内食。
◇エンタテイメント
個人用モニターはなし。
◇利便性
トビリシ発は早朝5時台。空港への足には苦労した。
トルコ国内では路線網が多く、発着空港もフルキャリアが使用するイスタンブールのアタチュルク国際空港なので利用する価値が大いにあるだろう。
◇料金
2015年、トビリシ→イスタンブール間が6,322円と料金的にはLCCだが、機内食、受託荷物20キロ、事前座席指定可能など、サービスはフルキャリア並。非常にお得な航空会社だと言える。
第1位 カタール航空
利用した路線 2015年 羽田→ドーハ→ローマ、ワルシャワ→ドーハ→成田
◇座席
まれに成田便に使用されるB777-200LRは3-3-3の9列配置なので余裕(777-300は3-4-3配置)がある。また、羽田便は最新鋭機のA350-1000になった。
◇機内食
エコノミーでも3種類から選べる機内食。ワインは赤白共に産地が異なるものを複数用意と質、量ともに優秀。到着前に出される機内食はお粥が人気。
◇エンタテイメント
エミレーツ航空と比較してしまうと、日本語コンテンツは少なめ。
◇利便性
凄まじいペースで新規路線を次々と開設。ザンジバル島やトルコのアンカラにも飛ばしているため、弾丸日程でカッパドキアやタンザニアへ行くことができそう。一方で、ドーハでの乗り継ぎ時間が短すぎる便も多く設定されている。日本発便の到着が少しでも遅れると乗り継ぎができないリスクがあるので注意が必要。
また、サウジアラビア、エジプトなどとの断交によりカイロ便などが消滅。断交中している国の上空通過ができないこともあり、ヨーロッパ行きの便など飛行時間が延びている。
◇料金
ヨーロッパやアフリカ、南米行き運賃が安い。2015年に利用した際は、羽田→ブダペスト、ワルシャワ→成田間、計4回のフライトが燃油、税金込みで54,850円だった。
※往路はドーハでブダペスト行きに乗り継げなかったため、便を振り替えてもらいドーハ→ローマ→ブダペストと移動。ローマ→ブダペスト間はアリタリア航空となった。
◇その他
ドーハで乗り継ぎ時間が8時間以上あると、無料のドーハ観光ツアーに参加可能。通常、カタール入国に必要なビザ代 100カタールリヤル(約3,000円)もカタール航空の負担だ。3時間程度の慌ただしいツアーだが、無料なので参加する価値があると思う。一回の定員は35人まで。ハマド国際空港のランドマーク、熊の置物近くのカウンターで申し込みできる。(2017年からカタール入国のビザ代は無料になっている)
快適な航空会社をランキング形式で紹介したが、一番は上級クラスに搭乗すること。それに尽きると思う。カーテン一枚を隔てた向こうは、まさに別世界。足が組める座席。羽毛の掛け布団が用意され、食器で丁寧に出される機内食…。
庶民にはなかなか手が出ない上級クラス。地道にマイレージを貯めるか、格安チケットに出会えるのを待つべきなのだろうか…。
最後に搭乗経験がありながら、ランク外とした航空会社を一挙公開して終わりとしたい。
◇香港エクスプレス
利用した路線 2016年 羽田→香港、香港→成田
ランク内にしようか迷った航空会社。羽田発深夜便があり、片道880円などセールを頻繁に行っているので利用価値が高い。
◇タイ国際航空
利用した路線 2013年 羽田→バンコク→カトマンドゥ、カトマンドゥ→バンコク→成田
前評判が高かったため期待値を上げすぎてしまったかもしれない。羽田発深夜便のB747は個人用モニターがなかった。一部の便ではエコノミーでも機内食は食器で出されるほか、パンは温かいものがサーブされるなど、機内食の評判が非常に良い航空会社。
◇キャセイパシフィック航空
利用した路線 2008年 成田→香港
機内食が質素だったことと、座席背もたれが壊れていたことで印象は良くない。
◇インディゴ
2015年 デリー→カトマンドゥ
インドのLCC。スタイリッシュさを前面に打ち出していて、ある意味インドらしくない。イメージ戦略がすごく上手。バンコクからコルカタ。デリーからカトマンドゥ便は利用価値が高い。
◇エアカナダ
2009年 成田〜バンクーバー〜イエローナイフ 2012年 成田〜バンクーバーなど
北米系では一番良い印象だが、やたら出発が遅れるのが難点。乗り継ぎがあるとヒヤヒヤする。
◇ウィズエア
利用した路線 2015年 ブダペスト→クタイシ
ライアンエアと並ぶ、ヨーロッパで有名なLCC。荷物制限など制約が非常に多く、評判は真っ二つ。その分、料金は安くバス感覚で乗ることができる。
◇バニラエア
利用した路線 2016年 香港→成田
ANA系のLCC。キャビンアテンダントは非常に親切。難点は空港でチェックインする際も席の希望が出せないこと。
◇ブリティッシュエアウェイズ
利用した路線 2005年 成田〜ロンドン、エジンバラ→ロンドン→成田 2012年 羽田〜ロンドン
機内食はイマイチ。エンタテインメントのオーディオコンテンツは素晴らしい。イギリスの出国税が10,000円以上と高額なため、結果、航空券総額が割高になってしまう。
◇エアアジアX・エアアジア
利用した路線 2015年 クアラルンプール→コロンボ 、カトマンドゥ→クアラルンプール→香港など
路線網が多く利用しやすいLCC。料金はセール以外だとそこまで安いとは感じない。状況によってはベトナム航空のほうが安いときもある。
◇ジェットスターアジア
利用した路線 2012年 ペナン→シンガポール
ジェットスターグループのシンガポール地域会社。機材はジェットスタージャパンと同じA320。至って普通。
◇スパイスジェット
利用した路線 2011年 バラナシ→デリー、2015年 コロンボ→マドゥライ
飛行機にスパイスの名前をつけるユニークなインドのLCC。経営不安により何回か運航停止に陥っていた時期がある。予約前にちゃんと運航しているかチェックしたほうが安心。
◇アリタリア航空
利用した路線 2007年 ミラノ→成田、2015年 ローマ→ブダペストなど
成田行きの機内食が残念だったことと、安定飛行後、揺れもない状況でシートベルト着用サインを延々と点灯させ続けたことで低評価になってしまった。
◇ノースウエスト航空(デルタ航空)
利用した路線 1997年 成田→ロサンゼルス、サンフランシスコ→成田
デルタに買収される前は日本〜アメリカ間で多くの路線を開設していた。帰路の成田行きでは急病人が発生し、アラスカに緊急着陸。タイヤの故障まで見つかり、アンカレッジで1泊したことが懐かしい思い出。機内食はハズレが多い。
◇メリディアーナフライ
利用した路線 2007年アムステルダム→フィレンツェ
◇チャイナエアライン
利用した路線 2014年 成田〜台北桃園
事故が多いという先入観が強いがサービスは悪くない。
◇カンタスオーストラリア航空
2005年 成田〜メルボルンなど
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